2026年始のご挨拶

ー分断を乗り越え、未来への希望を杉並から共に設計するー

2026年のはじまりに、皆様のご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げます 。

世界ではパレスチナ・ガザ、ウクライナで戦火で不条理に命が奪われ、多くの人々が困難の中で新年を迎えています 。気候危機で犠牲に遭う方々も社会構造の中で苦境に立たされています。

今の時代を生きる私たちに何ができるのか。少しでも優しさと豊かさを分かち合える社会を創り、未来世代に希望を繋げるよう、今年も専門分野を中心に微力ながら全力を尽くしてまいります 。

昨年、日本は史上最高気温41.8度を記録しました 。WMO(世界気象機関)のデータが示す通り、気候危機は私たちの命や健康、そして物価高騰を招く経済的な死活問題です。 しかし、COP30での議論は停滞し、日本は脱炭素を大義名分に柏崎刈羽原発の再稼働へと舵を切りました 。これは再エネで発展する世界の潮流から取り残される道です。国がどうであっても地域社会からの脱炭素化を諦めてはいけないと思っています。今後、私は都市の屋根を活用した地産地消エネルギーの創出と循環を杉並区で提案していきます 。

昨年、私は気候正義訴訟の原告の一人となり、対策が不十分な国を提訴しました 。この訴訟には、もっと多くの市民の方々の賛同が必要です。1000円の賛同費でどなたでも原告になれます。ご協力のほどよろしくお願いいたします。

気候正義訴訟 -Climate Justice- あなたも原告の1人になって一緒に私たちの ‘国’の背中を押しませんか?

本訴訟は、気候変動対策に消極的な‘国’を相手どり、地球と私たちの暮らしを守るために早急な対策を求めるものです。 日本政府は、石炭火力発電所の新設を認めるなど、気候…

杉並区議として3年目を迎えた昨年、私は、シスターフッド杉並という会派の副幹事長、都市環境委員長という重責を担いました 。理想と現実のジレンマの中で、時間をかけて合意形成を創る重要性を身に沁みて学んだ一年でもありました。 その試みの一つが、超党派による「杉並暑さ対策議員連盟」の設立です 。区政では、みどりの基本計画改定、グリーンインフラの実践、生物多様性の重要性の確認、公共施設の再エネ化、学校の断熱改修など私が継続的に提案してきた政策が着実に進んでいます。一方で2030年のカーボンハーフ達成にはさらなる努力が必要です 。今年も諦めず、全力で杉並の気候対策を後押しします 。

昨今の選挙では差別や分断を肯定するような情報拡散が横行しました。地域でも真の多文化共生社会への仕組みづくりが急務です。 杉並には2万5千人以上の外国籍区民が、共に暮らす隣人として、また地域経済の担い手として暮らしています 。ヘイトやフェイクニュースを排し、日本語支援の徹底やつながりづくりを通して、お互いに安心安全に暮らせる環境を整えるのが政治の仕事です。多様性を包摂し、一人ひとりの想いに寄り添う杉並区を応援していきます 。

昨今、テクノロジーを活用して民主主義を補完する「デジタル民主主義」に注目しています。情報の氾濫に翻弄され、一部のテック支配者、少数の富裕層や権力者に操作、搾取されるのではなく、協働テクノロジーによって主権を市民の手に取り返し、調和を生み出し、ジェンダー平等や若者、外国籍住民の声を包摂するダイナミックなコミュニティの創造をビジョンとして学んでいる最中です。ニューヨークでの市民による政治の転換のように、私たちも杉並区の現区政とともに「ボトムアップの民主主義」を実装する、日本をリードする自治体になれるはずです。

現在、東京都の都市計画第5次事業化計画に対するパブリックコメント(1/31〆切)が始まっています 。ぜひ皆さんの意見を東京都に届けてください。

「東京における都市計画道路の整備方針(案)」の公表|12月|都庁総合ホームページ

東京都、特別区及び26市2町は、都市計画道路の整備を計画的かつ効率的に進めるため、優先的に整備すべき路線を定めた「都市計画道路の整備方針(事業化計画)」を過去4回…

まちの価値や環境やつながりを守り、ウォーカブルで防災に強い、みんなに愛されるまちをつくっていくためには、道路ありきではない選択肢をみんなで考えていく時間と努力が必要です。多様な他者との合意形成は簡単には達成できませんが、「対話」を続けていく覚悟を現区政は表明しています。対話の区政を進めていくために、協働、創造力、住民の皆様の参加が不可欠です。一緒に未来の杉並の共同設計者になってください。

今年も、昨年12月に荻窪にオープンした新事務所やストリート、そして区内のあらゆる場所で、皆様との対話、コミュニケーションを深めていけることを楽しみにしています。

2026年が、あらゆる人にとって素晴らしい一年になりますように。

「活動とは、物や物質を解さずに人間同士の間で直接行われる唯一の行為であり、多元性という人間の条件、つまりひとりの人間ではなく、人間たちが地球上に住み、世界に暮らしているという事実に一致している。」
―ハンナ・アーレント 『人間の条件』、1958

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます 。

2026年 新年
杉並区議会議員 ブランシャー明日香